地盤の弱い土地に行う地盤補強
建物は構造が強くても基礎部分が弱いと不安定なものになります。
地盤が弱いとその上に乗った建物は傾斜したり沈下したりし、地盤沈下の様相を呈します。地盤とは土の内容に深く関係あり、粒子の大きさによって岩石片や砂などに分類されており、これらが複合的に混ざり合って地盤を形成しています。一般的には土の深いところから浅いところに向かって軟弱な層になります。したがって、地盤の浅いところにマンションなどの重い建物を載せると地盤沈下の原因となります。これを避けるためには、それぞれの地層の耐久力を推定することによって、建物の重さに耐えられる層を探すことが必要となります。この層を支持層といいますが、これが深いところにあるときは、そこに届くように杭を打ち地盤補強をすることが必要となります。このほかの地盤補強には、地盤の土を入れ替えたり、薬剤を注入することによって土地改良を行う方法があります。マンションなど、建物を建設するに先立って、地盤調査をすることは大事なことですが、これは専門家にしかできないことです。一般の人は以前の土地利用状況を古地図や地質図などで調べて、これを参考資料にすることが大切です。また土地条件図というものもあり、参考資料の一つとなります。