最高な店舗のデザインをするために
飲食店など店舗のデザインは凝りだすときりがありません。
天然の無垢の木を使ったり、壁に石を埋め込んだり、壁をレンガにしたり。自宅ではできない遊び心は店舗のデザインでこそ思いきり楽しめるところです。しかし、遊び心や我ままを全て盛り込んでいっては予算がいくらあっても足りません。オーナーの理想や我ままを聞きながら、どう現実の予算と合わせていくか提案するのは店舗をデザインする側の腕の見せ所でもあります。例えば、壁を天然の無垢の木にすることがゆずれないポイントであれば、床材の質を落としたり、椅子とテーブルをオリジナル家具にするのなら、壁に使う予定だった本物のレンガをやめて、フェイクのレンガを使うようするなど。ゆずれないポイントと妥協するポイント両方のすり合わせが必要です。そのポイントがずれてしまうと、ちぐはぐなデザインになってしまったり、全体の印象として安っぽくなってしまったりすることもあるかもしれません。逆に一点豪華主義がうまく働くと、全体の予算としてはあまりかけていないのに、まとまりのあるゴージャスな店内にもすることができます。オーナーの意志だけでも、デザイナーの提案だけでも成立しない事なので、打ち合わせに十分な時間をかけることがとても重要です。